「プログラミング思考」とは聞きなれない言葉かもしれませんが、最近注目が集まっている重要な思考の1つです。
期待される成果を出すために、仕事全体のプロセスを自由にプログラミングし、適切に工程管理していく。
それができればアウトプットの質は必然的に高まり、成果を期待された通りに実現することもできます。
そのために用意しているのが、プログラミング思考研修なのです。
本記事では、プログラミング思考の概要およびそれがないことのリスク、さらには、プログラミング思考を身につけた場合のメリット等について詳細にお伝えします。
プログラミング思考とは、業務上の課題=目標を達成するための道のりを、自ら自由に考え、設定していくための思考です。
ゴールからプロセスを逆算していく点で、「逆算思考」と表現される場合もあります。
目標達成までの道のりは決して一様ではなく、自由なプログラミングが可能です。
また、激しく変化するビジネス環境において、最適なプロセスは常に変化しています。環境変化に強く、常に最適な方法を発見できるところにプログラミング思考の強みがあります。
仕事の成果は手段によって大きく変わります。
目標の達成にとって最適なプロセスを見出すことができれば、成果はいうまでもなく、仕事の効率までもが格段にアップします。
反対に、プロセスの検討が十分でないまま仕事を始めてしまうと、思った以上に時間がかかったり、結果も不十分なレベルにとどまったりと、高い生産性を発揮することができません。
プログラミング思考を活用することで最適なプロセスを見出し、生産性を向上させることができます。
目指すべきゴールとは、実現すべき仕事の成果を指します。
何を実現する必要があるのかは、言われなくてもわかっている。そんな声も多いかもしれませんが、案外、それが盲点となっている場合も少なくありません。
成果の詳細を検討し、具体的に描き出すためには、日頃からの確かな意識づけと十分な積み重ねが必要となってきます。
プログラミング思考を身につけることによって、目指すべきゴールをしっかりと設定することができます。
実現すべき仕事の成果が明確になれば、成果を出すまでに必要となる個々のタスクについても具体的に定めることができます。
この段階で、最初のプログラミングの機会が訪れます。
タスクは必ずしも一様ではなく、複数のタスクおよびさらに多くの組み合わせが想定されます。
いくつもの可能性を吟味し、最適なタスクとそれらの組み合わせを見出すことができれば、成果を出すまでの最短ルートをたどることが可能となるわけです。
プログラミングという作業は、タスクの設計だけに必要となるわけではありません。
それぞれのタスクには重要度や緊急度のちがいがあり、これらを見誤ってしまうと生産性にも大きな影響が出ます。
個々のタスクが必要とされる理由を理解し、所要時間を正確に見積もったうえで、最適な「時間割」を作成していく必要があります。
また、どのタスクも実行可能なものでなければならず、こうした点をすべて自らプログラムすることで、最適なプロセスを実現することができるのです。
スケジュールをしっかりと定めたからといって、作業がそのままうまく進むわけではありません。
当初の想定が誤っている場合も考えられますし、想定は合っていても不測の事態などが起こって、その通りに進まない場合も十分にあり得ます。
だからこそ、常にプロセスの進行状況をチェックし、想定通りに進んでいない場合には柔軟に見直していく姿勢が重要になってきます。
この点もまた、プログラミング思考の非常に重要な要素の1つであるといえます。
たしかに、行動が何よりも最優先される場合というものもあり得ます。しかしながら、一般的には考えてから実行に移すというのが王道です。
にもかかわらず、日々の仕事のさまざまな場面で、十分に考える時間を持つことができない。そのような意識が身についてない。成果に対する認識も不十分なままであり、結果を出すことができない。
これらはすべて、プログラミング思考が十分に身についていないからだと考えて差し支えありません。
タスクやスケジュールをプログラムする際には、さまざまな可能性に目を向ける必要があります。
だからこそ、多くの選択肢のなかから最適なプロセスを選択することができるわけです。
こうした多様な可能性に目を向けられない人には、日頃から自分とは異なる意見やアイディアにしっかりと耳を傾けることができないという特徴があります。
さらに、自分だけの考えで物事を進めてしまう気持ちが強すぎて、チームワークが苦手であるともいえます。
成果までのプロセスを十分に吟味しないまま行動に移してしまう姿勢を「いきあたりばったり」と表現することができます。
こうした姿勢のまま仕事に臨むと、「うまくいかずに何度もやり直す」「後になってから誤りに気がつく」といったリスクを常に抱えることになります。
ほとんどの場合、これらのリスクは顕在化することとなり、仕事の効率を大きく低下させる要因となります。
プログラミングの意識が十分に身についていれば、こうしたリスクをしっかりと回避することができます。
多様な可能性を考慮に入れることなく、自分だけの「1つの正解」をもとに仕事を進める姿勢は、想定自体の誤りはもちろんのこと、日々の環境変化に対応できないリスクと常に背中合わせです。
先述の通り、現代のビジネス環境は激しく変化しています。
だからこそ、リスクは現実の形を取る場合が非常に多く、成果の質を大きく低下させたり、必要以上に時間がかかったりというトラブルを引き起こしてしまいます。
これもまたプログラミング思考の不足が招く事態です。
仕事で成果を出すためには、何が成果であるのかをしっかりと認識できている必要があります。
思ったような成果が出ない原因の多くは、「思ったような」の部分が曖昧である点にあるといって差し支えありません。
目的地を定めずに旅行に出かけられるのは、費用や時間に余裕がある場合に限られます。プログラミング思考を身につけることで目的地が明確となり、その後のプロセスもまたスムーズに進んでいくことになるわけです。
目的地が明確になれば、そこにたどり着くまでのルート設定に移ることができます。
目的地までたどり着く方法はいくつもあり、目的や費用等によって最適なルートは異なってきます。置かれた状況をもとに、最適なルートを選択することができれば、移動効率が最大化します。
それは仕事の場面でもまったく同様で、最適なプロセスを組み上げることによって生産性が最大限にアップし、当初に想定した成果の実現がぐっと近づいてくることになります。
プログラミング思考を身につけることで、個々のタスクやスケジュールを管理する力がしっかりと身につきます。
管理とは単にチェックすることだけではなく、不測の事態などにも対応できるよう、仕事の工程全体をマネジメントしていくことをも意味しています。
マネジメントの力が身につけば、求める成果を出せる確率が飛躍的に高まります。
適切なマネジメントのためには他のメンバーと協働していく必要もあります。組織全体としてのアウトプットが高まっていくことが期待できます。
上記の効果をもたらすプログラミング思考研修について、弊社では以下のようなプログラムをご用意しています。
お客様のご要望に応じて内容をカスタマイズすることも可能ですので、まずはご遠慮なくお問合せください。
ここまで、プログラミング思考の概要、思考の4つの重要なプロセス、リスクとメリット等について詳しく確認してきました。
一朝一夕に身につくものではありませんが、早い段階で意識づけを行い、日々思考を積み重ねていくことが重要になってきます。
まさに「急がば回れ」が最短ルートであり、早期の着手が大切になってきます。
組織としての生産性を向上させていくために、プログラミング思考研修の実施をぜひともご検討ください。